ゆたゆたう
わたくしの雨を受け止めつづけてるあなたがふいにみずうみになる
(毎日歌壇 加藤治郎選/22年2月7日)
あなたを奏であなたに奏でられる夜 いつまでも雪柳はゆれて
(毎日歌壇 加藤治郎選/22年3月15日)
淡雪をくちに含めばやすやすと春のかたちをわすれてしまう
(毎日歌壇 加藤治郎選/22年5月30日)
水切りの数だけ沈む石たちのこころもとない夢を想った
(うたの日/22年11月5日)
しろがねの世界がすべてゆるすから綻んでいくわたしの殺意
(うたの日/22年12月16日)
干し柿の甘くなるごと老いてゆく祖母は暮らしを延々重ね
(うたの日/22年12月26日)
生きるとは戦うことと教えられ僕らジェンガを崩せずにいる
(うたの日/22年12月27日)
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