みずしな

ものがたりや文章の中に瞬く、美しい表現やことばを見つけると、厳かな気持ちになる。砂粒の中に紛れた硝子のかけら。みたいに、日を受けてそれはきらきらとひかる。
その輝きはごく一瞬のものかもしれないけれど、目を向ければ必ずそこにあって、「そこに在る」、という事実がわたしをうっそりと喜ばせる。安心させる。そうして人生を生き抜く心の支えとなってゆく。
生きてゆくってそういうものだとふと思う。テクストの中から救いや祈りのことばを拾い上げて、心の中に溜める。それらの光はいずれわたしを守る衣となる。
誰かたった一人でいい。その一人のためにものを書ければ。

うわごとのように言っていた、「幸せになろうよね」とは、祈りと、約束のことばであった。
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